JALグランドサービスの仕事 Our Business 03
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空の安全を確実にする
事前の準備

空の安全を守るために最も重要となるのが、航空機の確実な安全性です。そのため、世界各地を飛び回った航空機は、定期的に格納庫で整備されます。航空機が小さく見えるほど巨大な格納庫が、機体スタッフが働く現場の一つです。

格納庫に収められた航空機は、専門の資格を持った整備士が細部に至るまで徹底的に点検と整備を行います。その作業の補助を機体スタッフが担当します。具体的には、機外では航空機に塗られている防錆剤やグリスを落としたり、機内ではシートのカバーや断熱材を外したり、点検・整備が終われば元に戻したり防錆剤を塗るなど、実際に行う作業は多岐にわたります。

なぜ、この作業が必要なのか。航空機は非常に複雑な構造で、点検・整備項目も膨大。しかも一つのミスも許されない世界です。そのため、整備士が確実に作業に専念できる環境を作り出すことが必要で、それが空の安全を保つことにつながるからにほかなりません。

空に映える機体は
環境にも優しい

また、約2カ月ごとの機体洗浄も重要な仕事の一つとなります。縦10cm、横30cm程度のモップを使って手作業で入念に洗っていくのですが、10人前後の作業員で航空機1機を洗い上げるまでに要する時間は約6時間。小さなモップという巨大な航空機とは不釣合いな道具を使って、これほどまでに手間と時間を掛けて作業することには理由があります。

機体を洗浄することは、航空機の美観を保つとともに腐食を防止。さらに機体が綺麗になることで空気抵抗が減って燃費が良くなるという好循環も生まれるからです。また、隅々まで目や手の感覚を使いながら作業をすることで、機体の小さな異常も見逃さないのです。

青空に映える白い機体と尾翼の赤い鶴丸。その美しさを保っているのが機体スタッフの一人一人。グランドハンドリングのなかで最も航空機に近い場所で、航空機のすべてを見ることができるのが機体スタッフです。

スタッフ紹介

機体の先端まで
地上20mが仕事場

地上15m、いや20mはあろうか。地上から見上げる垂直尾翼の先端ははるか先にある。その高さで作業を続けていたのが、成田空港・機体課に所属する白鳥将大だ。

「いまだにあの高さはなかなか慣れないですね。やっぱり多少の怖さはあります。でも、やっぱり航空機が綺麗になると気持ちがいいですよね」と、垂直尾翼の洗浄を終えて高所作業車から降りてきた白鳥は、緊張が解けたのか、つかの間にホッとした表情を見せて機体を見上げた。

日々刺激を感じる
多岐にわたる業務

グランドハンドリングという仕事のなかで、『何でも屋』と称されるほど仕事内容が多岐にわたる機体業務。白鳥はそこに興味を持った。その意味では現在の状況は相思相愛でもある。

「貨物の搭降載や誘導など機側の仕事はお客さまも目にする機会がありますが、機体の業務があまり知られていないことや、色々な作業ができることに魅力を感じました。重整備の補助作業では滅多に見ることができない機体の内側も見られますし、整備士の方とも密接に関わるので、いまだに刺激や驚きが多いですね」と、入社以来9年間、機体業務に専業する白鳥は話す。

安全に直結するからこそ
一つの作業を確実に

白鳥は日々の仕事で必ず心がけていることがあるという。

「ちょっと言葉は悪いですが、わかりやすく言うと『当たり前のことをバカにせずちゃんとやる』ということが自分のモットーです。安全、品質が私たちの仕事の基本であり、必ず守らなくてはいけないことなので、『日々の積み重ね』を大切にしています。当たり前で簡単な作業を1回でも怠けてしまうと、それが気の緩みにつながってミスを起こしてしまうかもしれません。特に機体スタッフの業務は、空の安全に直結する重要な内容が多いですから。当たり前のことや基本を疎かにすると、大きな問題につながる危険がありますし、仕事のスキルやレベルが上がりません。だからこそ、そこは強く意識していますね」。

受け継がれる伝統
それがJGSの財産

さらに言葉を続ける白鳥。それは機体業務という枠を超え、グランドハンドリングという仕事やJGSグループの精神に共通する。

「作業手順はマニュアルに載っていますが、そこには記載されていないこと……例えば仕事に取り組む姿勢や気持ち、受け継がれてきた伝統があります。それは成田空港の機体課だけでなく、どこの空港や課、部署にもあると思います。表現や内容はそれぞれ違うかもしれませんが。『安全』『品質』『定時性』を根底にして受け継がれる伝統が今の自分の仕事に対する意識で一番大きいですね」。

この伝統こそがJGSグループの財産でもある。

青空に映える機体は
機体チームの成果

航空業界にとって安全は最優先する事項で、機体業務は大きな重責を担う。そのため、白鳥の仕事はプレッシャーも大きい。

「整備補助も機体洗浄も、翌日のフライトに向けて、夜間に行うことが多いんです。でも、夜勤明けで子どもたちの顔を見たら疲れも吹き飛んじゃいますよ。疲れを残さないために寝るのも必要ですけどね」。そう話す白鳥は父の顔になっていた。

今日も青空のなかを飛ぶJAL機の美しい白い機体。それは白鳥たち機体スタッフの仕事の賜物だ。

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