JALグランドサービスの仕事 Our Business 08
  • 貨物

  • - 人々の生活を支える物流の出発点 -

小包から動物まで
扱う物は多種多様

お客さまが搭乗する機内の下には大きな貨物室があります。そこにはお客さまが空港で預けた手荷物のほか、その名のとおり貨物がぎっしりと積載されています。遠方に送られるそれらの荷物を扱うのが貨物業務で、航空機が駐機するスポットから少し離れた貨物上屋と呼ばれる大きな倉庫が働く現場となります。

この貨物上屋では、お客さまから預かった荷物を目的地ごとにコンテナに積みつけ、また到着した荷物をお客さまに引き渡すことが大きな作業となります。とはいっても、貨物で扱うものは実に様々。家具や家電、生鮮食料品だけでなく、動物(ペット)をはじめ、精密機器や医療機器など特別な取り扱いが必要となるものもあります。JGSグループではそういった特殊なケースに対応できるノウハウも豊富に持っています。

また、航空貨物の最大のメリットは何と言ってもスピード感。例えば、羽田空港で出した荷物をおよそ3時間後に伊丹空港で受け取ることも可能です。インターネットショッピングが主流となり、全国各地から商品が取り寄せられるようになりました。しかも、注文した商品が翌日には届くこともあります。このような便利になった人々の生活を支えているのが貨物業務です。

航空機の安全を守る
正確な重量バランス

このように貨物は流通分野で大きな役割を果たしていますが、空の安全を守るためにも重要かつ重大な責務があります。空を安全に飛ぶためには重量バランスが非常に大事です。貨物のコンテナは重いもので1つ1トン以上にもなります。そのため、貨物が扱うコンテナの重量計測が重要になってくるのです。

スタッフ紹介

物流のバトンを止めない 貨物 戸上 忠洋 株式会社JALグランドサービス(グローバルエキスパート職)
物流のバトンを止めない 貨物 戸上 忠洋 株式会社JALグランドサービス(グローバルエキスパート職)

マニュアルを超えて
一歩踏み出す

入社してすぐの事だった。お客さまが到着エリアで引き取る貨物が見つからず困っているのを見かけた。戸上はマニュアルを超え“一歩踏み出し”自ら率先して到着貨物の中から貨物を探しお客さまに届けた。その際にお客さまより「届け先のお客さまにお渡しする為に時間がなく大変助かった。」そう言われた時、目の前のお客さまの先に荷物を楽しみに待たれているお客さまがいらっしゃることを身をもって感じ、仕事への向き合い方が変わったという。

それからは、お客さまが少しでも困っていれば積極的に声をかけている。自分はその時に何ができるのかを常に考えている。

貨物のバトンを引き渡す

貨物担当者は、貨物に関する知識だけでなく、機材毎に異なる搭載方法や搭載可能なコンテナ等、グランドハンドリングに関する広い知識が必要となる。

入社当時、「搭載スタッフの作業負荷を軽減したい」その一心から、なるべく多くの貨物をまとめて1つのBOXに準備したことがあった。しかし「荷物の入れすぎで重くなり、搭載担当者は逆に困る」そう先輩に言われ準備した貨物入れなおした経験がある。

この経験から、貨物に関する知識だけではなく、グランドハンドリングに関する幅広い知識を得るため、空いた時間にマニュアルを開き、自ら率先して知識をつけていく地道な努力が始まった。 「貨物のバトンを引き渡したその先の作業を見越し、自らの作業にあたっていく事が大切。」それが戸上のモットーだ。

チームでの仕事

忙しい時間帯に入る前は担当者が集まり、必ず事前にミーティングをする。そこでは年齢や役職に関係なくそれぞれの担当者が責任をもって意見する。新人であれ自らの担務を全うする為に、どの様に対応していくのかを真剣に考え、責任を持つ。

しかし、事前に十分に準備していたとしても予想外の事が多く発生するのが貨物部門。特に最終便は特殊な貨物が多く預けられる傾向があり、その他の貨物を搭載できる量に制約が出る等、大変な作業ではあるが、その中でチームが協力し、無事にその日の仕事を終えられた時の達成感は何ものにも変えがたい。

物流と安全を支える
プロ意識

お客さまから預かった荷物を預かった状態のまま返却する事が貨物担当の仕事だ。

貨物スタッフは「物流のバトンをつなぐランナーの一人」と戸上は言うが、物流の最前線に立ち、安全なフライトのためには大きな責任を持つ。それだけに貨物スタッフのプロ意識は際立っている。

自分がやるべきことは自分につながれたバトンを自分ができる限りの仕事をして最高の状態で次の仲間に引き継ぐこと。

そのために、戸上は到着地の天候まで考え降雨予報があれば、到着地の作業者が困らないように濡れにくい梱包を施すなど、都度対応を変えている。

身近だった航空機、
そして未来へ

「学生時代に野球・柔道と団体競技・個人競技の両方を経験し、自分はチームスポーツが好きだと感じた。また海外で生活した経験から航空機がとても身近にあり、空港で特殊車両を見た時に自分がその車両を運転したい。」その想いからグランドハンドリングの世界を選んだ。

JGSを選んだのは長い歴史がある中で培われた、知識・ノウハウが豊富にある会社で、様々な経験をした先輩から教育が受けられる事を魅力に感じたからだ。

大学時代は計量経済を専攻し、データ活用を学んだ。
「今後は長い歴史で培われたデータを有効活用し、新しい仕組みづくりや新分野への開拓に携わりたい。」戸上の目は常に未来を見ている。

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